妊娠の腰痛、出産後の腰痛 治療院の「前提」は?
妊娠されてるお客様から耳にした話し。
かいつう館に来られる前に行った治療院で言われたこと、それは「妊娠するとお腹がどんどん大きくなり、骨盤もひろがって、負担がどうのこうの」。
「妊娠するとお腹が大きくなり負担が・・・なので腰痛になるんです。」
わかるんです。わかるし、負担だろうなあ、カラダもしんどいだろうなあ、、、とそこはわかるんです。
だけれども、それを一言で言ってしまうなら
「妊娠することは身体に(腰に)悪い」
ってことになってくるじゃないですか。
もちろん、母体にとって命にかかわることが起こりうるのも知っていますが。
出産後もそう。「出産すると骨盤が広がって、ほっとくと腰痛になり、、、」
一言でいうと「出産は身体に悪影響を及ぼす」・・・
僕はその前提からスタートしたくないんです。
それは、身体の仕組みを素晴らしいものだと思っているからです。
妊娠する、お腹が大きくなる、そういうプロセスが人類にあるのであれば、負担と思われるものをうまくカバーしうるような仕組みが同時に身体に用意されているんじゃないか、と想像するからです。
出産したからといって、本当に治療家の手助けが必要な身体でしかないのか、っていう。
わかりませんけどね。わかりませんけど、「妊娠・出産は身体に悪い」という前提には立ちたくないなと。
果たして、妊娠することで腰を痛めるような進化が、人類が得てきた進化なんだろうか?そんな進化しか人類はできなかったんだろうか?
身体は進化のなかで妊娠出産に対応できるシステムを手に入れたはずだ、と。
僕はそういう前提に立ちたい、という願望をもって、その上で整体するなら整体をしてお役に立ちたいな、と思ってるんです。
整体をとおして身体の叡智の端っこだけでものぞいてみたい。
妊婦さんのお話を聞いていて改めて思った次第。
どんなテクニックをするのか、の前に、
治療院や整体院がどういう前提に立つのか、というお話でした^^